「深圳に行ってみたい」と言い続けていたら,とある視察ツアーに参加する機会を頂きました.大変感謝します.


深圳は,中国政府の政策を背景に数年で急速に発展を続けており,いまや世界的なハイテク産業都市です.行政は失敗に寛容な姿勢をとっており,try & error を推奨しているとのこと.1 年におよそ 38 万社が起業し,その大半が半年から一年で消えていくそうです.

街中を歩くと分かりますが,若者が多くてお年寄りはほとんど見かけませんでした.高そうなスーツを着たビジネスマンもほぼいません.深圳の平均年齢は 32.5 歳だそうです(ソースはガイドさんです).

多くの起業家の目的は大企業に買収されることではなく,Alibaba や Tencent のような大きな会社に成長することであるそうです.

中国ハイテクフェア

中国ハイテクフェアは,中国国内最大規模の科学技術展示会です.3000 以上のプロジェクトが展示を行っていました.

時間の都合もあって 4 分の 1 くらいしか回れませんでしたが,かなりの刺激を受けました.大企業だけでなく大学や研究所の出展もかなり面白かったですが,英語の説明があまりなかったため少し悔しい思いをしました.次に学ぶ言語は中国語にしようと思います.

また,深圳で開催されていることもあってか,ハードウェアやロボット系の展示がかなり多かったように感じました.「深圳の若い技術者はハードウェアのアジャイル開発を行なっている」と聞いたことがあったので、エンドユーザの手に触れる製品は多少粗削りなものが多めなのかと思っていましたが,目にしたものはどれも高品質なモノばかりでした.プロトタイプの質がとても高かったです.激しい競争の中を闘っているのだと思いました.

まとめ

念願の深圳.ものづくりに熱中しているパワフルな技術者・起業家が集う都市は一体どんなものかを体感することができました.


これから深圳に行く人のための Tips


銀聯カード

クレジットカードは,VISA や MasterCard が使える店舗は殆どありませんでした.銀聯カードをつくると便利だと思います.日本でも作れます.


WeChat Pay

WeChat Pay でバーコード決済が出来ます.準備は以下の通り.

  1. WeChat アプリをダウンロードします.
  2. クレジットカードを使ってアクティベーションします.VISA や MasterCard でも出来ると思います.
  3. 成田空港でチャージする.pocketchangeという端末が設置されており,それを使うとチャージ出来ます.

あとは中国で店員さんにアプリのバーコード画面をスキャンしてもらえば決済完了です.


香港 SIM

Amazon で香港 SIM を購入しておくと良いです.僕はこれを買って行きました.LTE で通信出来て速度は概ね快適でした.Google マップが使えたので,念のため用意していた Baidu マップの出番はありませんでした.Twitter も使えました.